コンテンツ
瑞穂市森にある岐阜の風さんで行われている柿渋染めを吉本スタッフ3人が体験しました。
事前に日時を予約しておき、予約当日9時に染めたい物を持っていきます。
綿、絹、麻、レーヨン、キュプラなどの素材が良いという事で、綿のTシャツ3枚を用意、それぞれがどのように染まるか楽しみです。
最初に柿渋について岐阜の風の森さんが説明とショールーム案内をして下さいました。
岐阜の風さんでは、天皇柿と伊自良大実柿を使用して柿渋を作っているとのことです。
柿の種類によって染まる色の濃さが違うそうで、この2種のブレンドは濃い色を出せるそうです。
柿渋
↓
まだ青いうちに柿を収穫し、機械でつぶして汁を柿酵母(柿渋屋さんしか購入できないそう)で3~5年発酵させてつくります。
柿渋を同量の水で薄めて染める液を作り準備をします。
森さんが液を準備してくださっている間に持参したTシャツを水洗いして絞ります。
水洗いしたTシャツを柿渋に投入!
柿渋は臭いです((笑))
5分程液に浸けて揉んでいるとこんな鮮やかな色に染まってきました。
みんな童心に還ったようにTシャツを柿渋に浸しています。
森さんがこれが消石灰です、と説明してくれますが、色が染まっていくのに集中しすぎて誰も説明を聞いてません!!
消石灰に浸けて5分ほどでこんな色に!!(消石灰は茶色に染まります、その他チタンは黄色、鉄はグレー)
ストールも染めさせていただきました。
ストールを中尾彰流にねじって染めています、どんな風に染まるのか想像がつきません。
ねじったストールは半分鉄に漬けた所が黒くなってきています。
↓
ねじった所が染まらず柿渋色と鉄の黒の配置でこんな柔らかい感じに!
染めた上からまた濃い液を手で振りかけたりお皿から流し落としたり
好きなように色々な液をかけてと言われて、えーっどうなるの?
染める物×漬ける液×漬ける時間×回数×お天気具合×干す時間などで出来る作品は無限大・・・。
経験を重ねる事によって自分の思い描いたイメージに近づいていくのでしょうね。
さて、三人の作品、思い通り?いや想像を超えた?ビギナーズラック?
⇓
鉄、銅などを上からかけたもの
⇓
鉄板の上で天日干ししたもの
⇓
コンクリートで天日干ししたもの
3枚の白い綿Tシャツがそれぞれこんなに個性的に染まりました。
ストールもそれぞれステキに染め上がりました。
その後、岐阜の風さんの工場内を案内して頂いたり、藍染めなど材料になる植物から色の歴史的意味などたくさんのお話をして頂きました。
染色の面白さに引き込まれるうちに楽しい2時間があっという間に過ぎました。
岐阜の風さん、お忙しい中ありがとうございました。
柿渋の歴史などについて、近いうちにミニコミにまとめてみたいと思います。またその時はお世話になりますのでよろしくお願いいたします。